映画「コーヒーが冷めないうちに」の感想(ネタバレあり)・レビュー・評価・あらすじ・動画配信まとめです。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。
上映日 | 2018年9月21日 |
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製作国 | 日本 |
ジャンル | ファンタジー |
監督 | 塚原あゆ子 |
脚本 | 奥寺佐渡子 |
キャスト | 有村架純、伊藤健太郎、波瑠、林遣都、深水元基、etc. |
上映時間 | 116分 |
あらすじ
時田数(有村架純)が従兄で店主の時田流(深水元基)と切り盛りする、とある街のとある喫茶店「フニクリフニクラ」。
そこには、不思議な都市伝説があった。
それは店内の【ある席】に座ると、望んだとおりの時間に戻ることができるというもの。
ただし、そこにはめんどくさい……非常に面倒くさいいくつかのルールがあった。
今日も不思議な噂を聞いた客がこの喫茶店に訪れる。
どんなことをしても現実は決して変わらない。
それでも過去に戻り、会いたかった人との再会を望む客たち。
そこで彼らを待っていたものとは?そして、主人公・時田数に隠された真実とは?
映画「コーヒーが冷めないうちに」予告編
感想(ネタバレあり)
登場人物それぞれの「後悔」と「希望」
この映画の魅力は、何と言っても登場人物たちの人間ドラマにあると思います。
それぞれのキャラクターが抱える「後悔」や「伝えたいこと」が、本当にリアルで、観ている私も感情移入せずにはいられませんでした。
認知症の妻との再会
個人的に一番泣けたのが、認知症を患う妻との思い出を取り戻そうとする夫の物語です。
過去に戻り、まだ妻が認知症になる前の姿と再会する夫。
そこで交わされる夫婦の会話が、もう…涙腺崩壊でした。
特に、妻が夫に宛てて書いた手紙の内容。
あれは本当にずるいですよね!どんなに記憶が薄れても、愛する気持ちは残っているんだと教えてくれました。
姉妹の絆
次に印象的だったのは、妹に会うため、過去に戻る姉の物語です。
普段はなかなか素直になれない姉が、過去で妹と向き合い、伝えきれなかった想いを吐露するシーンは、胸が締め付けられました。
姉が妹に伝えられなかった「ごめんね」と「ありがとう」。
その想いが時を超えて通じ合った瞬間は、本当に温かい気持ちになりました。
大切なのは「今」をどう生きるか
『コーヒーが冷めないうちに』は、単なるタイムスリップ映画ではありません。
過去に戻ることで「後悔」を「希望」に変える、そして「今」を大切に生きることの尊さを教えてくれる作品だと感じました。
過去を変えることはできなくても、過去から何かを受け取り、未来へ繋ぐこと。
そして、過去の出来事に対する「受け止め方」を変えること。
それが、この喫茶店での体験がもたらす最大の意味なのではないでしょうか。
観終わった後には、心に温かいものが残りました。
もし、過去に戻って伝えたい人がいる方、あるいは何か後悔を抱えている方がいたら、ぜひこの映画を観てみてください。きっと、新たな一歩を踏み出す勇気をもらえるはずです。
総評・まとめ
この映画を観て、改めて「今」という時間の大切さを実感しました。
明日、何が起こるかなんて誰にもわからない。
だからこそ、伝えたいことは今伝える、やりたいことは今やる、そんな風に生きていきたいな、と強く思いました。