映画「白雪姫の赤い靴と7人のこびと」感想(ネタバレあり)・レビュー・評価・あらすじ・動画配信まとめ

白雪姫の赤い靴と7人のこびと

映画「白雪姫の赤い靴と7人のこびと」の感想(ネタバレあり)・レビュー・評価・あらすじ・動画配信まとめです。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。

上映日2021年3月19日
製作国韓国
ジャンルファンタジー
監督ホン・ソンホ
脚本ホン・ソンホ
キャストクロエ・グレース・モレッツ、サム・クラフリン、ジーナ・ガーション、パトリック・ウォーバートン、etc.
上映時間92分
目次

あらすじ

ちょっとぽっちゃりな白雪姫。

ある日白雪姫は魔法の赤い靴を手に入れます。

その靴は、履いた時だけ背が高くスレンダーな姿に、脱ぐと元の姿に戻ってしまうのです。

赤い靴を履いた白雪姫のあまりの美しさに目を奪われた7人のこびとたち。

実はこのこびとたち、元イケメンの王子たち。

呪いによってこびとの姿に変えられてしまったのです。

そしてその呪いを解く方法はただひとつ、世界で最も美しい娘のキスを受けること・・・。

本当はぽっちゃりだけど魔法の靴でスレンダーになった白雪姫と、本当は元イケメン王子だったけど魔法で姿を変えられた7人のこびとたち。

わけありな白雪姫とこびと達が、悪い魔女に戦いを挑み、元の姿を取り戻す冒険へ!

映画「白雪姫の赤い靴と7人のこびと」予告編

感想(ネタバレあり)

外見偏重社会への痛烈なメッセージ

この映画の最大のテーマは、「本当の美しさとは何か」。

物語序盤では、外見で判断する世界観が強調され、ぽっちゃり体型の白雪姫が人々から冷遇される一方、赤い靴によって“美人”になった彼女は注目の的になります。

しかし、ストーリーが進むにつれて、「外見の魅力ではなく、思いやりや強さこそが人間の本当の価値だ」と明確に描かれます。

子ども向けでありながら、現代社会にも通じる問題提起がされており、大人にも響く内容です。

赤い靴=“見た目フィルター”

赤い靴は、変身アイテムというより、「他人の目に自分がどう映るか」をコントロールする象徴。

履いている間は痩せて美しく見えるが、それは真の自分ではない。

終盤で白雪姫が赤い靴を自ら脱ぎ捨てる場面は、自分を偽らずに生きる決意の象徴であり、非常に感動的です。

7人のこびと=呪われた王子たち

本作の“こびと”たちは、実は呪いで小さな姿にされた7人の王子たち。

「美しい女性にキスされれば呪いが解ける」という設定に縛られていましたが、旅を通じて「見た目ではなく、心を通わせること」の大切さに気づきます。

特に主人公マリリン王子の成長が見応えあり。彼が白雪姫の本当の姿を見て驚きつつも、そこに変わらぬ愛情を示すラストは、多くの観客の心を打ちました。

総評・まとめ

『白雪姫の赤い靴と7人のこびと』は、古典的なおとぎ話の再解釈として非常に秀逸です。

外見に対する固定観念を逆手に取り、「本当に大切なのは内面の美しさ」というメッセージを、優しさとユーモアを交えて伝えてくれます。

シェアする時はこちら
目次