映画「そして、バトンは渡された」の感想(ネタバレあり)・レビュー・評価・あらすじ・動画配信まとめです。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。
上映日 | 2021年10月29日 |
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製作国 | 日本 |
ジャンル | ロマンス |
監督 | 前田哲 |
脚本 | 橋本裕志 |
キャスト | 永野芽郁、田中圭、石原さとみ、水上恒司、大森南朋、市村正親、稲垣来泉、etc. |
上映時間 | 137分 |
あらすじ
血の繋がらない親に育てられ、4回も苗字が変わった森宮優子は、わけあって料理上手な義理の父親、森宮さんと2人暮らし。
今は卒業式に向けピアノを猛特訓中。将来のこと、恋のこと、友達のこと、うまくいかないことばかり…。
一方、梨花は何度も夫を替えながら自由奔放に生きている魔性の女。
泣き虫な娘のみぃたんに目いっぱい愛情を注いで暮らしていたが、ある日突然、愛娘を残して姿を消してしまった。
そして、優子の元に届いた一通の手紙をきっかけに、まったく別々の物語が引き寄せられるように交差していく。
「優子ちゃん、実はさ…。」森宮さんもまた優子に隠していた秘密があった。
父が隠していたことは?梨花はなぜ消えたのか?
2つの家族がつながり、やがて紐解かれる《命をかけた嘘と秘密》に極上の驚きと最大の感動がとめどなく押し寄せる。
映画「そして、バトンは渡された」予告編
感想(ネタバレあり)
家族の「バトン」を渡す意味
映画のタイトルにもある「バトン」というテーマが重要な要素です。
みぃたんは母親を亡くし、次々と現れる新しい「親」との関係を通して、成長していきます。
最初は血のつながりを重視し、母親の死を受け入れられないみぃたんが、徐々に新しい家族との関係を築き、次第にその「バトン」を受け取るようになります。
この「バトン」は、単なる物理的なものではなく、愛情や支え、責任を意味します。
みぃたんは、それぞれの「親」との関わりを通じて、家族とは何か、血縁だけでなく絆をどう作り上げていくかを学んでいきます。
映画の後半では、彼女がその「バトン」を渡される瞬間が描かれ、観客に深い感動を与えます。
家族の絆と成長の物語
『そして、バトンは渡された』は、家族の絆をテーマにした感動的なドラマです。
みぃたんが様々な親と向き合い、支え合いながら成長していく姿は、非常に心に響きます。
母親の死後、みぃたんは父親、養母、さらには新しい家庭を築こうとする大人たちと次々に出会い、それぞれが自分にとっての「親」となることを学んでいきます。
映画では、親子関係の複雑さや家族の在り方が描かれており、血縁だけではなく、時間と努力をかけて築かれる愛や絆の大切さが強調されます。
みぃたんはその中で、どの「親」にも支えられ、最終的には自分の役割としてそのバトンを渡す立場になるのです。
感動的な終わり方
映画の終盤では、みぃたんがついに成長し、大人として自分の家族を築く準備を整えるシーンが描かれます。
ここで、みぃたんが手に入れた「バトン」をどのように引き継ぎ、どのように渡していくかが描かれ、物語は完結します。
彼は、自分自身の家族を作ることを通じて、ついに母親を失った悲しみを乗り越え、過去の自分と向き合うことができるようになります。
ラストシーンでは、みぃたんが新たに自分の家族を作り、その中で新たな「バトン」を渡す姿に、心が温かくなり、涙がこぼれそうになりました。
この終わり方は、家族の意味、そして成長を描いた本作のメッセージを象徴しています。
総評・まとめ
『そして、バトンは渡された』は、家族の絆や愛、成長をテーマにした素晴らしいドラマです。
田中圭、石原さとみ、大森南朋、市村正親の演技が光り、それぞれのキャラクターがみぃたんに与える影響が物語の深みを増しています。
映画は、家族の形がどれほど多様で、深いものであるかを改めて教えてくれる作品です。