映画「トンネル 闇に鎖された男」の感想(ネタバレあり)・レビュー・評価・あらすじ・動画配信まとめです。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。
上映日 | 2017年5月13日 |
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製作国 | 韓国 |
ジャンル | アクション |
監督 | キム・ソンフン |
脚本 | キム・ソンフン |
キャスト | ハ・ジョンウ、ペ・ドゥナ、オ・ダルス、チョン・ソギョン、etc. |
上映時間 | 127分 |
あらすじ
自動車のディーラーとして働くジョンス(ハ・ジョンウ)は、大きな契約を成功させ、意気揚々と妻のセヒョン(ペ・ドゥナ)と娘が待つ家へ車を走らせていた。
しかし、ジョンスが山中のトンネルに差し掛かった時、突如頭上から轟音が鳴り響く。
尋常ではない音と揺れに不安がよぎったのも束の間、トンネルは崩落しジョンスは車ごと生き埋めになってしまう。
ジョンスが目を覚ますと、周囲は巨大なコンクリートの残骸に囲まれ、手元にあるものはバッテリー残量78%の携帯電話、水のペットボトル2本、そして娘への誕生日ケーキだけだった。
映画「トンネル 闇に鎖された男」予告編
感想(ネタバレあり)
ある日突然、日常が地獄に変わるってマジで怖い
まず言いたいのが、この映画、本当に日常の延長線上にある恐怖を描いてるってこと。
主人公のジョンスは、誕生日ケーキを買って帰路につく、ごく普通の営業マン。
いつも通るトンネルをくぐった瞬間、まさかの崩落事故に巻き込まれちゃうんです!
え、日常すぎて怖くないですか?
私も車運転するから、もし自分だったらって想像しちゃって、もう鳥肌モノでしたよ。
たった一人、瓦礫と化したトンネルに取り残されたジョンス。
最初は「え、大丈夫なの?」ってレベルだったのが、徐々に水の枯渇、バッテリーの残量、そして食料のなさ…と、次々にリアルな問題が襲いかかってきます。
特に印象的だったのは、水の残量を気にするシーン。
ペットボトルの水をチビチビ飲む姿とか、もう見てるだけで喉がカラカラになりました。
人間って、水がないと本当にヤバいんだなって改めて思わされた瞬間でしたね。
そして、唯一の頼みの綱であるラジオとスマホ。
バッテリーが残りわずかになっていく絶望感、あれは本当に心臓に悪い!
たった一本の電話が繋がるか繋がらないかで、希望と絶望がジェットコースターみたいに上下するんですよ!
究極の選択と、現代社会への皮肉が刺さる
この映画のすごいところは、ただのサバイバル劇で終わらないところなんですよね。
ジョンスの救出活動が難航する中で、描かれるメディアの無責任さ、政治家のパフォーマンス、そして一般市民の無関心さ。
これがもう、現代社会への強烈な皮肉になってて、グサグサ刺さるんです。
トンネルの入口で記者たちが群がって、センセーショナルなニュースを追いかける姿とか、本当に「おいおい!」ってなりましたよ。
あと、あのドローンで上から撮影して、助け出すフリだけしてる政治家とかね。
リアルすぎてイライラしました(笑)。
そして、究極の選択を迫られるジョンス。
瓦礫に埋まったもう一台の車に閉じ込められた女性の存在。
助けるのか、それとも自分の命を優先するのか。
助けようとしたのに、結局彼女は亡くなってしまうんですよね。
このシーン、本当に辛かった…。
でも、あの状況で、果たして自分に何ができたんだろうって、観終わった後もずっと考えさせられました。
終盤、救出チームの隊長が本当にジョンスを助けようと奔走してくれる姿には、涙が出そうになりました。
ああ、まだ人間って捨てたもんじゃないんだなって、ちょっとだけホッとしましたね。
総評・まとめ
『トンネル 闇に鎖された男』は、ただの災害パニック映画ではありません。
極限状態に置かれた人間の尊厳と、生きることへの執着をこれでもかと見せつけられる作品でした。
そして同時に、私たちの普段の生活がいかに恵まれているか、そしてどれだけ多くの人々の努力の上に成り立っているかを、改めて考えさせられました。
この映画を観終わって、私はまず水をがぶ飲みし、そして日常のちょっとしたことにも感謝しようと思いました。
もし、あなたが「ハラハラドキドキしながら、人間の強さや弱さを感じたい!」とか、「観終わった後にちょっと考えさせられる映画が好き!」ってタイプなら、ぜひ『トンネル 闇に鎖された男』を観てみてください!
ただし、観ている間は喉が渇くので、飲み物を用意しておくことをお勧めします!