映画「WE ARE YOUR FRIENDS ウィー・アー・ユア・フレンズ」の感想(ネタバレあり)・レビュー・評価・あらすじ・動画配信まとめです。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。
上映日 | 2016年6月24日 |
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製作国 | アメリカ、フランス、イギリス |
ジャンル | 音楽、ロマンス |
監督 | マックス・ジョセフ |
脚本 | マックス・ジョセフ |
キャスト | ザック・エフロン、エミリー・ラタコウスキー、ウェス・ベントリー、ジョン・バーンサル、etc. |
上映時間 | 96分 |
あらすじ
遊びも、恋も、夢も、仲間がいたから全力になれた―いつかは大金を稼いで地元を抜け出す―。
23歳、EDMシーンでスターになることを夢見るDJのコール。
仲間達とクラブでのナイトライフを日々楽しみつつも、誰もが心のどこかで自分の将来に悩んでいた。
そんなある日、コールは心に傷を負ったカリスマDJのジェームズと出会う。
彼はコールを若かりし頃の自分に重ね合わせ、熱心に指導し始める。
しかし、真剣に夢へと向かって走り始めたコールと仲間達の間には、いつしか歪みが生まれてしまう。
ついに一大フェスへのチャンスを掴んだコールだったが、恩師ジェームズの恋人ソフィーへの抑えきれない想いにも苦しんでいた。
仲間、恋、夢の間でもがき苦しむコールが、最後に掴み取る自分の未来とは―。
映画「WE ARE YOUR FRIENDS ウィー・アー・ユア・フレンズ」予告編
感想(ネタバレあり)
ギラギラした世界だけじゃない
この映画、一見すると「イケメンDJが華やかな世界で成功するぜ!」みたいなキラキラしたイメージがあるかもしれません。
でも、実際に観てみると、若者たちが抱えるリアルな葛藤が丁寧に描かれていて、そこにすごく共感しました。
若者のリアルな葛藤
コールは才能があるけれど、どうやって自分らしい音楽を見つけるか、どうやって売れるか、常に悩んでいます。
ジェームズからのアドバイスやチャンスはありがたいんだけど、それが必ずしも自分のやりたいことと一致しない、みたいなジレンマも描かれていましたよね。
特に、ゴーストライターの話とか、まさに「プロの世界って厳しいんだな…」と感じさせる場面でした。
親友たちとの関係も、この映画の大きな見どころ。
成功を夢見る彼らだけど、その焦りや嫉妬から、スクイレルが大金を盗んだり、メイソンがコールを裏切ったりと、かなりドロドロした展開に。
友情と金、そして夢。
どれも大切だけど、それが複雑に絡み合って、若者たちの脆さや危うさが浮き彫りになっていました。
特に、親友の一人が薬物で亡くなってしまうシーンは衝撃的で、彼らが置かれている環境の厳しさを改めて感じました。
音楽の表現がとにかく面白い
DJの映画だけあって、音楽の使い方がめちゃくちゃ巧みでしたね!
特に印象的だったのは、コールの頭の中で音が分解されていくシーン。
ビートがどう構成されているか、視覚的に表現されていて、「なるほど、DJってこういう風に音楽を捉えているのか!」と感心しました。
ああいう演出があることで、DJという仕事の面白さや奥深さが伝わってきましたよね。
そして、コールが自分の曲を作り上げていく過程も、ワクワクしながら観ていました。
最初は誰かの真似から入って、徐々に自分らしい音を見つけていく。
その試行錯誤が、彼自身の成長と重なって見えました。
ラストのフェスでのDJプレイは、まさに集大成!
コールが自分の内面と向き合い、苦悩を乗り越えてたどり着いた音楽が、観客を熱狂させる瞬間は鳥肌ものでした!
総評・まとめ
「WE ARE YOUR FRIENDS」は、単なるサクセスストーリーではありませんでした。
成功の裏にある苦悩、友情の脆さ、そして自分らしさを見つけることの難しさ。
若者たちが抱える普遍的なテーマが、DJという華やかな世界を舞台に描かれていました。
ラストのライブシーンは、コールが自分の居場所を見つけ、自信を持ってパフォーマンスしている姿が本当にカッコよかったです。
挫折を経験しながらも、自分を信じて前に進むことの大切さを教えてくれる、そんな映画でした。
DJや音楽が好きな人はもちろん、何か夢を追いかけている人、そして青春時代の光と影を感じたい人には、ぜひ観てほしい一本です!